肥料の施し方

害虫対策

 ガーデニングを楽しんでいる人にとって、避けられないことに虫の対策があります。特に花壇でお花を楽しんでいる植物は、虫の被害を受けやすいです。虫は苦手で・・・という人は多いと思いますが、そんなことは言ってられません!可愛い植物のため、頑張って虫の被害から守ってあげましょう。

 慣れない内は、植物が病気や虫に害されていても気づかないことがあります。植物を上手に育てていくには、まめな観察が大切です。毎日注意深く眺めていると、ちょっとした変化にも気づくようになりますよ。葉に変な模様がないか、葉の表面にカビのような白いものが付いていないか、花や葉が食べられていないか、株元はしっかりしているか、周りに虫のふんが落ちていないか、などをチェックしましょう。1つでも見つかったら、虫の被害を受けている可能性大です。すぐに対策をしてあげましょう。

 園芸店などに行くと、色々な害虫対策の薬があります。容器に書いてある説明をしっかり読んで、被害を受けている植物の症状と一致する薬剤を適切に使い、やたらに撒かないようにしましょう。

 あると便利なものは、オルトラン粒剤です。アブラムシやカイガイラムシ、ケムシ類など、ハダニ以外の様々な虫に効果的です。植物の株元にまいておくと、水にとけて植物が根から吸収する仕組みです。速効性はありませんが、手軽に利用できて効果は長持ちしますよ。

 すぐに虫を退治できる、スプレータイプの殺虫剤も用意しておくと良いですね。見つけたらすぐに退治するのが、害虫駆除の鉄則です。

 春は、植物が元気を取り戻して、華やかになる季節ですが、同時に虫も活動しだす季節です。被害を受けやすい春の花壇には、あらかじめオルトランをまいて、予防しておくと安心ですね。

 

肥料の施し方

 花壇や鉢植えの植物を健康に育てるために必要なものに、肥料があります。

 肥料は、ただやみくもに施すのではなく、与える時期を考え、目的にあった肥料を施すことが大切です。

 肥料には大きく分けて2種類あり、化学的に合成された化成肥料と、油かすなど、自然のものが原料となっている有機質肥料があります。また、固形になっているものや、液体タイプ、粉末タイプと、様々なものがあります。一般に、固形の肥料は効果が長持ちする緩効性のものが多く、液体肥料は、速効性のものが多いです。

 まず、植物の苗を花壇などに植える時に必要な肥料、元肥を施しましょう。元肥とは、植物がしっかり土に根づくように根の生長を促す肥料です。肥料効果が持続する、緩効性の化成肥料や有機質肥料を使います。

 苗がしっかり根づいてきたら、追肥を施します。追肥は、植物の生長に従って、不足した養分を補うための肥料です。施すとすぐに効果が表れる速効性の肥料を使ってください。速効性の肥料は、効果が10日前後と短いので、1、2週間に1回の割合で施してくださいね。

 肥料の濃度が濃すぎたり、量が多すぎたりすると、「肥料やけ」といって根が障害を起こしてしまうことがあります。ひどい場合は根腐れして枯死してしまいますので、適当な時期に、適量を施すことが大切です。液体肥料の場合は、容器に薄め方が記されているので、濃すぎないように気をつけてくださいね。

 また、植物によって、肥料がたくさん必要な植物と、それほど必要としない植物とあります。なかなか難しいですが、植物の性質をよく把握してから施すようにしてくださいね。