花壇について紹介します。
簡単そうで、難しい水やり。植物が元気に育つかどうかは、水やりの仕方が大きく影響してきます。
花壇やコンテナなどによっても、水やりの仕方には違いがありますが、季節によっても大きな違いがあります。ポイントを押さえた水やりをしましょう。
春から初夏にかけての季節は、植物の生長が盛んな季節です。水やりにも特に気を配る必要があります。土が乾いてから、たっぷりと水をあげましょう。ただし、冬の間に水やりを控えめにしていた植物は、温かくなってきたからといって、急に水を増やすと、根を傷めることになってしまいます。少しずつ水を増やすように注意しましょう。
夏の水やりは、比較的涼しいと感じる早朝に水やりをすることがベストです。タイミングを逃した時は、夕日が落ちて暑さがおさまってから行ってください。気温が高い間に水やりをすると、蒸れて株が弱ってしまいます。蛇口やホースに溜まっていた水は高温になっていることがあるので注意してくださいね。逆に冷えた水を与えると、ショック状態に陥ることもあります。必ず水の温度を確かめてから与えてください。鉢植えやハンギングは、乾燥しやすいので、しおれさせないように気をつけます。お庭への水やりは、花壇だけでなく、お庭全体に水をまくと良いですね。
秋も、春と同様、植物の生長が盛んな季節ですので、十分に水やりしてください。10月下旬ごろになり、気温が下がってくると植物の生長も鈍くなってくるので、だんだん水の量を減らしていきましょう。
冬は植物の生長がかなり鈍くなります。 この季節に水をやりすぎると、根を傷めて、腐って枯れてしまうこともあります。水やりはできるだけ控えるようにしてくださいね。夕方の水やりは禁物です。夜のうちに水が凍ってしまうことがあるので、暖かい日の午前中に行い、夕方には鉢土の表面が乾いているようにしておきます。面倒ですが、水道の水にお湯を足すなどして、15℃くらいに温めた水を与えるのがベストですよ。
植物への水やりは、植物を美しく元気に育てるためには欠かせないことですね。単に水やりといっても、花壇やコンテナ、季節など、その時の植物の環境で、少しずつやり方が変わってきます。「水やり3年」という言葉があるように、簡単そうでいて、なかなか難しいのが水やりです。水やりの仕方で植物の育ち方に大きな違いが出てくることがあるので、植物の性質を良く把握して、水やりのポイントを押さえておきましょう。
花壇の植物への水やりは、それほど神経質になることはありません。頻繁に水やりをすると、植物は根を深く張らなくても水が得られるため、根をしっかり張ることをしなくなります。そうすると、乾燥に弱い株になってしまいます。花壇の植物への水やりは、やりすぎないのがポイントです。植え付け後しばらくの間や、夏の暑い季節、日照りの時期などには毎日の水やりが必要になってきますが、それ以外は毎日でなくても大丈夫です。花壇の土を適度に乾かしてやることで、根の発達を促すことができるので、土が乾いてから水やりするようにしてくださいね。
鉢植えの水やりには、少し気を配る必要があります。花壇と同様、水を与えすぎると根腐れしたり、葉先が痛んできたりして良くないので、鉢土の表面が乾いてからたっぷりとやることが基本です。鉢土の表面が乾いて、白っぽくなってきた時が目安です。寄せ植えしてある時は、土の表面が見えにくいので、指で触れてみたり、鉢の重さで乾きぐあいをチェックしてみたりしてくださいね。
水を与える時は、花や葉に直接水をかけると、土に水がしみ込みにくいばかりでなく、痛んだり、病気の原因になったりします。鉢植えの水やりは、株元が鉄則です。じょうろの先を株元に寄せて、静かに与えます。水に手を添えて勢いを弱めながら与えると良いですね。鉢底から水が流れ出るまで、しっかり与えてくださいね。