ハーブの活用法

花壇の土作り

 花壇の植物が健康に美しく育つには、良い土作りが重要です。良い土の条件は、適度な水はけと水持ち、通気性があり、有機質を含むことです。ミミズが住むような土が良いと言われていますが、握った時に柔らかく弾力のある土が良いです。また、清潔で、土壌酸度が中性のPH7.0から弱酸性のPH5.5?6.5であることも大切です。

 花壇を作る時は、まず深さ30cmほど掘り起こして、雑草やゴミ、ゴロ石などを取り除きます。その後、1?当たりにつき、腐葉土やピートモス、完熟堆肥、パーク堆肥などの有機物をバケツ1?2杯分くらい全体的にまいていきます。苦土石灰をまき、土にすきこんで良く混ぜて、1、2週間なじませます。雨が降らなければ、水やりをしてくださいね。

 すでにある花壇の土を改良する時は、まず、土壌酸度をチェックしてください。酸度が適当でないと、植物は養分を吸収することができません。土壌酸度は、市販の試薬や、土壌酸度計を利用すれば簡単に調べることができますよ。植える植物の好みに合わせて改良しますが、一般には、土壌がアルカリ性の時はピートモスを、酸性の時は石灰をすき込みます。

 土壌酸度を調整したら、土を深さ30cmほど堀り、上下を入れ換えます。冬場の寒い時に行うと、土の中にもぐっていた害虫が寒気に当たって死んでしまうので、害虫駆除に効果的です。掘り返した土はできれば2?3カ月ほど寒気にさらしておきます。春まで寒風にさらされると土が風化されて、土質が改善します。春になって、苗を植えつける時に、腐葉土を混ぜ込み土を整えて平らにします。

 植物で一番大切なところは根の部分です。健康な根を育てるには、根を包みこむ良い土を作ることが大切ですね。土作りは重労働で大変ですが、可愛い植物のために頑張ってくださいね。

 

ハーブの活用法

 花壇に色とりどりに咲く花も綺麗ですが、良い香りを漂わせ、綺麗なグリーンを楽しむことができるハーブの花壇も素敵ですよね。

 ハーブは鑑賞するだけでなく、ハーブの良い香りを利用して、さまざまなことに使うことができます。

 代表的なものにハーブティがありますね。ハーブティは、生の葉でも、乾燥させた葉でも、どちらでも使えます。ポットにハーブを入れて、熱湯を注ぎ、むらせば出来上がりですよ。自家製のハーブで入れたハーブティは、お客さんへのおもてなしにもお洒落ですね。また、風邪をひいた時には咳をとめる作用があるタイムティ、身体を温めたい時にはカモミールティなど、ハーブには色々な効用があるので、用途に応じて使いわけると良いですね。

 ハーブを浮かべたお風呂も素敵です。生か、乾燥のハーブを入れた袋をお風呂に浮かべるだけで、良い香りを楽しみながらお風呂に入ることができますよ。ラベンダーには神経を休め、心をリラックスさせる作用があります。ぬるめのお湯でラベンダーを浮かべたお風呂に入れば、1日の疲れをしっかり癒すことができますよ。

 大きめの器に濃いめに煮出したハーブティを注ぐと、お部屋でハーブの香りを楽しみながらリラックスすることができます。ハーブティをスプレー容器に入れて、霧吹きしても良いですね。いち早く香りをお部屋に広げることができますよ。

 手間がかからず、室内やベランダでも簡単に栽培できるハーブ。色々なハーブを育てて、楽しく活用してくださいね。