花壇の縁取り

ベジタブルガーデン

 「ベジタブルガーデン」という言葉を知っていますか?ベジタブルガーデンは、キッチンガーデンとも呼ばれ、ガーデンとしての雰囲気を保ちながら、花壇やコンテナで野菜作りを楽しむことです。本格的に野菜作りをして収穫するというよりも、葉の形が美しい野菜や、可愛らしい果実を選んで、見ても楽しく、食べてもおいしい花壇作りが目的です。

 本来は観賞用ではない野菜を美しく見せるには、野菜の草丈や形、色を活かして工夫する必要があります。花壇では、草花でデザインする時と同じように、草丈の低いものを手前に、順に高いものを植えていくと見栄え良く仕上がります。草丈の低い、キャベツやホウレンソウなどの葉菜類を縁に植えて、中央にはナスやピーマン、後ろには草丈が高くなるトマトやキュウリなどを植えていくといった感じです。

 また、色にも注意してみましょう。手前から薄い黄緑色、濃緑色、濃紫色、という感じで並べると、グラデーションがかかって美しく仕上がり、花壇に奥行きも出ます。

 野菜とお花とで寄せ植えを作ってみても楽しいですね。マリーゴールドは、コナジラミを防除してくれます。一緒に寄せ植えすれば、害虫対策にも良いですね。

 また、インパチェンスは土の乾燥を防ぎます。乾燥に弱い、カラーピーマンと寄せ植えすれば、マルチングの役割も果たしてくれますよ。

 ベジタブルガーデンで気をつけなくてはいけないことに、「連作障害」があります。野菜は、同じ場所で毎年育てようと思っても、うまく育ちません。連作すると、特定の病害虫が発生しやすくなったり、病気にかかりやすくなったりします。トマトの葉が枯れてしまう青枯病や、根にコブが出来るキャベツの根コブ病などがあります。ウリ科やナス科、アブラナ科、マメ科などは、特に連作障害が出やすい野菜なので注意しましょう。

 野菜の性質をそれぞれ理解したうえで、じょうずにデザインを考えることがベジタブルガーデンのポイントです。

 

花壇の縁取り

 すてきなガーデンを目指して、花壇作り。花壇に植える植物をより美しく、綺麗に見せるポイントになるものに、花壇の縁取りがありますね。

 縁取りの材料や、仕切り方ひとつで、お庭はさまざまな表情に変わります。

 ガーデニング用品店には、たくさんの種類の縁取りの材料があります。レンガやブロック、枕木、丸太、木製の連杭、またプラスチックやポリプロピレン製の土留めなど、様々なものがあります。

 レンガ1つとってみても、色々な形、デザインがあり、価格も幅広いです。お店によって扱っている種類も違うので、お気に入りの材料が見つかるまで色々なお店を回ってみるのも楽しいですね。

 配置の仕方にも工夫してみてください。連杭ならカーブを付けてみたり、レンガなら1種類だけでなく、複数の種類のものを組み合わせて作っても楽しいですね。

 地面より高い位置に作った花壇、レイズドベッドも素敵です。レンガや枕木などを積み上げ、その中に培養土を入れて花壇にします。水はけも良く、高さのある花壇は、お庭の景観に変化が出ますよ。

 レイズドベッドは、土がない場合でも同じようなイメージで作ることができます。プランターに花を植えて、その周りにレンガを置いたり、連杭で囲んだりすると、レイズドベッドのような、高さのある花壇風に仕上げることができますよ。

 市販の縁取り用品だけでなく、植物を縁取りに使う方法もあります。スイートアリッサムやチャイブ、ウッドボックスなど、背丈の低い植物を利用すれば、可愛らしい縁取りになりますよ。どんな草花にもなじむ、白色や、無彩色のものが使いやすいです。自分の好みで選んでみてくださいね。