花壇について紹介します。
園芸店に行くと、たくさんの花苗がありますね。どれも皆同じ、と思ってしまいそうですが、花苗を選ぶ時にはポイントがいくつかあります。良い花苗を選んで、花壇に美しく花を咲かせましょう。
まず、徒長していない苗を選ぶことです。徒長とは、日照不足や肥料不足になっている植物におこる、植物がむやみに伸びた状態のことをいいます。茎が長く伸びている苗は、大きく育っていると勘違いしてしまいそうですが、徒長しているかどうかの見極めのポイントは、葉と葉の間です。茎から葉が出ている植物は、徒長すると葉と葉の間が長くなります。ひょろひょろと細く伸びている苗は、元気に育っているのではなく、徒長している場合が多いので、気をつけてくださいね。
また、花苗を見る時、花や蕾だけに目がいってしまいがちですが、葉の状態も重要なポイントです。
葉色は、植物の栄養状態を示します。美しい緑色をしているものを選んでくださいね。また、下葉が落ちていたり、黄色っぽくなっていたりするものは避けた方が良いです。下葉が枯れているものは、根がしっかりと育っていない、肥料不足、害虫被害を受けている、などの要因が考えられます。
葉の大きさもポイントです。葉の大きさがそろっていて、葉数が多い苗は、良い環境で育っていたことの証拠です。また、新葉が変色していたり、斑点がついていたりする苗は病害虫におかされている可能性がありますので、気をつけてくださいね。
分かりにくいですが、良い土を使っている苗を選ぶことも大切です。見るだけで分かる時もありますが、堆肥やピートモスなどの有機物は軽いので、苗を持ってみて、重いものは要注意です。同じサイズで比べてみましょう。
花壇に植えていた花が、突然病気に侵されてしまったりする時、新しく植えた植物に原因があることが多いようです。
そんなことにならないためにも、これらのポイントをしっかりおさえた、良い花苗を購入してくださいね。
お庭を印象づけるものは何でしょう。花壇や芝生などを想像しますが、大きなポイントになるものに、シンボルツリーがあります。
シンボルツリーとは、お庭の中心となる樹木のことです。シンボルツリーが1本あるだけで、お庭に高さと変化が生まれて、立体感と奥行きが出てきます。
お庭の草花や花壇との調和も大切ですが、存在感のあるシンボルツリーは、建物との調和も大切です。樹木によって、和風のイメージだったり、洋風のイメージだったり、受ける印象は様々なので、お家のイメージにあったシンボルツリーを選んでくださいね。
樹木には、花を楽しむ樹木、実を楽しむ樹木、枝や葉を楽しむ樹木など、様々なものがあります。
花を楽しむことができる樹木には、ハナミズキやサルスベリ、実を楽しむことができる樹木には、ヒメリンゴやミカイドウ、枝や葉を楽しむことができる樹木には、シダレカツラやシラカバなどがあります。
また、常緑樹か、落葉樹かも、樹木を選ぶ上で重要なポイントです。
常緑樹は、緑が少なくなる冬でもグリーンを楽しませてくれます。1年中、葉が茂っているので、目隠しの役割もしてくれます。ただ、ずっと日陰ができることになるので、冬場のことを考えて、お家の日当たりを考慮する必要があります。
落葉樹は、夏には日陰を作り、冬は葉が落ちるために、寒い冬はお部屋の中にも光を入れることができます。花の咲く木が多いのも特徴です。ですが、 秋の落葉シーズンには、落ち葉の掃除が必要です。樹木が大きくなってくると、葉の数も増えて、お掃除がかなり大変です。近所のお家まで葉っぱが飛んでいくこともありますから、落葉樹を植える場合は、植える場所にも注意が必要ですね。